飛ぶ夢をみたことがない
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廃墟のホテル・滅亡しかけた星・美しい幽霊・人が落ちてゆく都市・夢のなかで飛ぶ子どもたち……
2011年から2019年にかけて、好みのパーツばかりを選んで組み上げた箱庭にキャラクターを配置し動かして遊ぶように、そして好きな音楽にインスパイアされて書いた短篇・掌篇の再録集。
【収録作】
「空の鳥籠」
初出:2018.05.20
#シズムアンソロウェブ企画(うさうららさま主宰) http://usaurara.hatenablog.com/entry/2018/04/22/133744
〈共有設定〉 白い船は山の緑に湛(しず)んでいた。戦前に建ったホテルはすっかり朽ち、それがかえってアールデコ様式の退廃美をかがやかせている。リノベーションの話が持ち上がり、男は現地調査に来たのだった。暗い建物を抜け、鳥籠のようなシルエットの真ん中に立つ。屋根の墜ちた廃温室だ。
「冬の惑星」
初出:2011.06.12
『ROCK音楽×創作小説企画 感応ノイズ』(Lumiereさま発行)
inspired by Winter,again/GLAY
「逢瀬」
初出:2015.09.20
『BL俳句誌 庫内灯』
inspired by 墓のうらに廻る/尾崎放哉
「なにもうまれない街」
初出:2017.06.21
#さみしいなにかをかく
街から子供がいなくなった日、うそのようにきれいな波打ち際でコーヒーの正しい淹れ方について揉める話をしてください。
「飛ぶ夢をみたことがない」
初出:2016.05.04
『THERE'S A VISION -Tribute to ZABADAK』(冬青さま発行)
inspired by 飛行夢/ZABADAK
「雨の庭」
初出:2019.09.08
書き下ろし
【仕様】
2019年9月8日 発行
小説|文庫版(A6)|84頁|表紙用紙 地券紙|ダークブルー・黒二色刷|
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